事件に着手する際、まずやらなければならないことは事実調査です。

事件の背景にある様々な事実を順を追って把握しなければなりません。そのため対象者や家族と面談して必要だと思われる事項を聞いていきます。

どのような事件でも共通してヒアリングする項目があるので、まずそこから在留特別許可に向けたヒアリングを開始します。

このヒアリングには経験が必要です。相手の様子を見て嘘がないかを慎重に読みとりながら進めます。

切羽詰まった状況にある本人や家族の立場からすれば、何とか特別在留許可あるいは仮放免を認めてもらいたいと思うでしょう。そんな時、不利なことは言いたくないのが人情です。ある意味仕方のないことかもしれません。

こういった場合、相手を詰問するような態度は好ましくありません。相手の言葉に理解を示しながら聞くことが大事です。

ヒアリングを通じて短時間で信頼関係を構築できるよう努力しなければなりません。さすがにこれには経験値が必要です。

ヒアリング経験が浅いと正直に言わせようとして、ついつい相手を追いつめがちです。しかしこれでは信頼関係は築けません。在留特別許可を得るために大事なことは、ヒアリングする側の「受容と共感」です。

ある程度、事件の背景がわかったところで事実調査の結果を法律調査に反映させます。過去にあった類似の事件を検索し、事実が在留特別許可の要件該当性の判断に際し、どのように評価されるのかを調べます。そしてそれをフィードバックする形で再び事実調査を行います。

このように事実調査は、法律調査の結果を反映した形で重要な事実を探していく作業でもあります。

通り一遍、雛形にある項目だけ聞いても、事件の背景にある在留特別許可を得るための重要な事実は見えません。

在留特別許可の帰趨を左右する事実ほど、表面からは見えにくいのです。

プロフィール

在留調査チーム高度な調査に基づく在留特別許可手続きで強制送還をストップ! 法律調査と事実調査の専門調査員が連携して在留特別許可に関する書類を作成します。収容案件では即時面会を実現して仮放免許可申請に備えます。在留調査チームは徹底した法律調査と事実調査を行う在留特別許可の専門チームです。