かつて「あなたの街の法律家」という日本行政書士連合会のコピーに対し、弁護士会から「法律家を名乗るな」とクレームをつけられたことがありました。「法律家」は法曹3者(裁判官、検察官、弁護士)だけが名乗れるのだと。

しかし行政手続は法律に基づいて行われます。行政書士は行政手続を行う国家資格者です。だから行政書士は法律家でなければなりません。

そういう意味では司法書士も社会保険労務士も税理士も法律家です。言葉の意味を狭く解して「法律家を名乗るな」というのは弁護士による上から目線の横暴な論理だと思います。

一方で法律家でないと揶揄される原因の一端は行政書士にもあります。実務に就いてからも法律を勉強しない行政書士が多いからです。加えて行政書士は弁護士のように法律解釈に関する専門的な訓練を受けていません。

行政書士試験も司法試験ほど専門的ではありません。そういう事情から行政書士は「法律家」としての能力が十分でないと思われているのでしょう。

確かにそういう一面は否定できないと思います。でも取扱い業務が異なり存在意義も異なるのですから、どちらが上とか下とか能力うんぬんというのは違和感があります。

でも、そうだからといって行政書士が法律に詳しくなくてよいわけがありません。しっかり法律を理解し依頼人の利益に資する仕事ができるよう努力すべきです。

上から目線の弁護士や官公庁と堂々と法律論を闘わせることができるよう、行政書士は研鑽を積む必要があると思います。少なくとも自分の専門とする手続業務については誰にも負けない覚悟がほしいところです。

だから、法律を勉強することなく雛形探しに勤しんでいるような行政書士は法律家でない以上に「マス埋め専門の代書屋」と揶揄されても文句はいえません。

プロフィール

在留調査チーム高度な調査に基づく在留特別許可手続きで強制送還をストップ! 法律調査と事実調査の専門調査員が連携して在留特別許可に関する書類を作成します。収容案件では即時面会を実現して仮放免許可申請に備えます。在留調査チームは徹底した法律調査と事実調査を行う在留特別許可の専門チームです。